新たにトラクター2台を投入! 加速する“牧草の地産地消”

トラクター

中型(30馬力)だからいい!

ここは安堂グループの牧場・高森肉牛ファームにほど近い畑(約16a)です。大小10か所くらいある牧草地の一つです。ここはつい先週、今年2回目となる牧草の収穫を終えたばかり。取材当日は、次の種まきのために耕運をしていました。担うのは高森肉牛ファームの副場長・福永さん。操るのは、購入して間もない新車です。エンジンの回転数を上げても、音は意外に静か。ストレスなく軽快にロータリーが回っています。
この度、高森肉牛ファームでは2台のトラクターを新規購入しました。1台はこの新車。もう1台は中古での購入。それぞれ、耕運専用と草刈り専用として、活躍しています。
「今までは、これの倍くらいの大きな機械だったんですが、入れる圃場が限られていたんです。でも、この中型になって、入られる圃場が増えて、すごく助かっています」と福永さん。

牧草は繁殖牛にとって大切な食事

意外なことに、肉牛の肥育にはこれほど多くの牧草地は必要ありません。肉牛はできるだけ大きく育てる必要があるため、よりカロリーの高い飼料を食べさせるためです。では、何のための牧草なのか? それは、子牛を生む繁殖牛に食べさせるためなのです。
長い繊維を持つ牧草を食べさせると牛は、反芻(はんすう)を促され、多くの唾液が分泌されます。これにより牛の胃は健康に保たれ、発育が良くなります(胃づくり)。さらに、牧草にはビタミン類やミネラルが豊富に含まれ、これがホルモンバランスを整え、繁殖機能を向上させます。つまり、牧草は、健康な子牛を生むために欠かせない主食なのです。

わざわざ牧草を育てる理由

そしてもう一つ、安堂グループが大切にしていることは、地産地消への取り組みです。牧場周辺(高森地区)の農地において、牧場スタッフが自らの手で、しかも農薬等を使わず、高森肉牛ファームから出た堆肥を利用して育てた牧草。これを繁殖牛に食べさせて生まれた子牛は、まさしく、高森の牧草に育まれた、高森育ちの肉牛だと言えます。
「牧草を外から買ってくれば楽なんだが、できるだけ地元の牧草を使いたい。それが一番、安心安全だから」と、安堂光明会長は牧草を自分たちで育てる意義を語ってくれました。

福永さんは、「トラクターを買ってもらったから、しっかり点検して、毎回清掃もして、大事に長く使いたいですね」。福永さんら牧場スタッフは11月頃まで、牧場の仕事に加えて牧草作りに精を出す日々が続きます。

福永さん
高森肉牛ファームの副場長・福永さん