高森牛

bland-takamorigyuu高森牛が生産される山口県周東町は明治の初期から食肉産業が盛んで、その当時より全国の優良牛を扱っていました。
肉質が良く「高森の肉は美味い」と評判になったのもその頃からです。この伝統を受け継いで周東町の食肉業者共通の牛肉ブランドとして命名されました。

和牛は育てる環境(気候や育て方、与えるエサなど)によって品質が異なってきます。
こうして、独特の味をもち、産地ごとに育てられた牛を「銘柄牛」といい、「高森牛」もその一つになります。

良質な肉を手頃な価格で販売できるのは高森牛ならではです。

玖西食肉研究会

現在、高森牛の生産・出荷管理等を行っているのは「玖西食肉研究会」です。
高森牛の美味しさを保つために、飼育環境~加工までの規則を厳しく決めています。

この研究会が定めた品質基準を満たし、周東町食肉センターで加工処理された牛肉のみを高森牛といいます。甘み、コクがあり、県内の消費者に信頼のおける銘柄牛として広く受け入れられています。

品質基準等

銘柄牛は、生産・出荷する実施主体、対象食肉の概要、飼養管理の方法など、産地等表示食肉に関する項目が明示されています。
これは、(社)中央畜産会が「食肉産地等表示基準策定普及事業」において「産地等表示食肉の生産・出荷等の適正化に関する指針」を策定したもので、生産・流通の面から表示の基準を定めました。

全日本牛枝肉コンクール 名誉賞受賞

高森牛で初めての日本一!
平成20年 第48回農林水産祭参加表彰行事 
第4回全日本牛枝肉コンクール
生産者/森田真二さん

受賞牛の父、母の父、母の祖父はすべて山口県の血統。特に母の父は周東町の牛で、生粋の高森牛ともいえます。
サシの入り方は、8割が血統で決まるという中で、森田さんは血統に頼ることなく、肥育の技術で日本一の高森牛を育て上げました。
この受賞は周東町の生産者にとって大きな刺激になりました。

 

平成28年 第56回農林水産祭参加表彰行事 第12回全日本牛枝肉コンクール
生産者/有限会社岩国ファーム

安堂畜産の「高森牛」

●健康な肉牛づくり=美味しくて安全

立派な霜降り肉を目指す肉牛づくりは、少なからず牛に負担がかかってしまいます。
高森肉牛ファームでは、牛になるべく負担をかけずに、健康な肉牛をつくることを目標としています。
健康こそが、一番の美味しさなのです。

●肉牛の出荷までのおおよその流れ

 7~8か月齢/子牛を導入

平均体重268㎏
導入後半年間14か月まで前期の濃厚飼料を使用し、肉牛の骨組みをつくります。
体重に合わせて餌の量を調整していきます。

 14~15か月齢

目標体重440㎏
1か月かけて前期と後期の餌を変えていきます。
この頃からさし(霜降り)が入り始めます。

 23~24か月齢/出荷

目標体重710㎏
牛の体型が横から見て無駄な脂のついていない四角い形が理想です。

●何よりも、愛情がたっぷりの牛たち

「牛を飼おうと思えば、牛に聞け」といいます。
もちろん肥育のマニュアルも大事ですが、どうして食欲がないのか?表情は?など、
牛の昨日との違いを見つけることが一番大切。そして牛たちにストレスのない環境を整えること。
私たちは一頭一頭大切に愛情を持って育てています。

・安堂畜産の高森牛が安心で安全なわけ…
子牛の導入から肥育、販売まで一貫して行っています。
何を食べて、どのような環境で育ったかがわかるので、安心で安全なのです。

・メスを肥育するわけ…
安堂畜産の高森牛はすべてメス牛です。
メスは肉質がやわらかく仕上がるという特徴があるからです。

・美味しい肉のひみつ
子牛の導入時から大麦を平均的にあたえています。
そうする事で、あっさりとした風味のある脂のついた美味しいお肉になります。