便利で美味しい!お肉屋さんの焼肉タレ

安堂畜産の商品のなかで唯一、お肉以外のものがあるのをご存じでしたか? それは焼肉のタレです。ラベルには「特製 安堂畜産の牛焼肉専用タレ」とあります。今回は、このタレを使った簡単レシピにチャレンジです。

▲特製 安堂畜産の牛焼肉用 専用タレ(しょうゆ味・みそ味)

このタレを製造しているのは、醤油の産地として名高い小豆島のメーカー・タケサン株式会社です。安堂畜産からの「牛肉に合う専用のタレを作って欲しい」という依頼に応じて、しょうゆ味とみそ味の2種類が作られています。
小豆島は一説によれば文禄年間(1592~1595)、つまり関ヶ原の戦の前から醤油が作られていたそうです。江戸時代後期には小豆島醤油は島外でも盛んに消費されるようになり、現在に至ります。タケサングループはこの小豆島にあって、天然醸造の木桶醤油で日本有数の生産量を誇り、醤油はもとより調味料・佃煮・惣菜等を開発・製造しています。

揉みダレとして使うと、モモ肉が柔らかくて美味しい!

普段は焼肉プレートや炭火で焼いた後、このタレに漬けて食べるのですが、今回は揉みダレとして使ってみることにしました。
安堂グループ直営の「肉のこーべや玖珂店」で焼肉用のモモ肉を購入。カルビと比べてリーズナブルなお手軽価格の赤身肉です。

▲しょうゆ味を入れて揉み揉み

お肉200gとしょうゆ味のタレ40ccをビニル袋に入れて揉み揉みします。そして、常温で30分くらい寝かしました。冷蔵庫に入れても、焼く時には常温にしておくと火が均等に通るようです。

▲揉みダレに漬けこんだモモ肉焼肉用

フライパンに牛脂をなじませて、タレがしみ込んだお肉を焼きます。火はやや強めの中火程度、表面を素早く焼いて、表面に肉汁が浮いた程度で裏返します。ここでご法度なのは、何度も裏返す行為です。焦げて固くなってしまいます。
最後に袋に残った揉みダレをフライパンに投入して肉に絡めて完成です。

▲しょうゆ味タレで揉んで漬け込んだ焼肉

食してみると、まずはお肉の柔らかさに驚きます。赤身肉は硬くなりがちですが、タレに漬けておいたからでしょう。焼き方もちょうど良いようで、とても柔らかい。そして、タレの濃厚な味わいが白飯にぴったり。ご飯に載せて平らげました。

みそ味を使って、簡単美味しいモツ煮込み

「うちのミックスホルモンを、みそ味のタレで煮込んだら、美味いよ」と安堂光明会長に教えてもらって、やってみることにしました。

下処理には圧力鍋を使いました。硬いホルモンを短時間で柔らかくするためです。
ホルモンを水で洗った後、圧力鍋に投入。かぶる程度に水を入れて臭み消しに生姜と青ネギを入れて15分程度加圧します。その後、ゆで汁や生姜・ネギを捨てて、水洗いします。

▲下処理したミックス・ホルモン

深めのフライパンに下処理したホルモン、もやしとタマネギをたっぷり入れて、みそ味のタレを投入しました。辛味を付けたくて鷹の爪も足しています。

野菜から水分が出てくるので、水はあまり足さなくても良いようです。

▲みそ味タレを使ったモツ煮込み

たっぷり入れたもやしとタマネギが、みそダレとホルモンの旨味を吸い込んで、たまらない美味しさに仕上がりました。もちろん、圧力鍋のおかげで柔らかくなった大腸やマルチョウにも感激しました。
後で思いついたのですが、締めにうどんや中華麺、またはご飯を入れておじやにしても、楽しめそうです。

直営レストラン・高森亭の人気ナンバーワン!をつくる

高森亭の店長からチラッと聞いた話によると、超人気メニューのバラ焼きはトモバラ・スライスを使い、タレはこの安堂畜産のしょうゆダレなのだそうです。そこで、肉のこーべや玖珂店で高森牛のバラスライスを求めて、作ってみることにしました。

▲高森牛のバラ・スライス

バラ焼きは青森県三沢市が発祥です。戦後の復興期、米軍基地から払い下げられたバラ肉を使って生まれたとのこと。アメリカ人は赤身肉を豪快なステーキで食べ、脂身の多いバラ肉は使われなかったためです。
バラ肉の脂身が甘辛いしょうゆダレと合わさり、玉ねぎがこれをたっぷり吸い込む。白飯とともにかき込めば、これはもう日本人なら誰でも好きな味わいです。

まずは玉ねぎを牛脂でしんなりするまで炒めた後、しょうゆダレを投入。そして、サシが適度に入った高森牛のバラスライスを入れて、さっさと炒めたら完成です。ここでもやはり肉は焼き過ぎない方が良いようです。

▲しょうゆダレを使ったバラ焼き

その美味しさは改めて書く必要はないでしょう。後日、記者の自宅でバラ焼きを作り、体調を崩している高齢の父に食べてもらったところ、黙々と食べて、ご飯をおかわりして平らげたほどです。

今回は3品を試してみましたが、この2種のタレをうまく使えば、もっと色々な料理ができそうです。焼きめしや焼きそばなども試してみたいものです。

では、牛肉珍味の旅はまだまだ続きます。

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