4年ぶりに地元の肉牛コンテスト開催!
第73回玖西連合肉牛共進会(2023年11月5日)

▲最優秀牛に決まった福久号と肥育者の森田さん、安堂グループの会長・社長

4年ぶりの開催

秋晴れの日曜日の朝8時、すでに関係者が多数、周東ふれあい広場に集まっていました。2019年に開催されてから、4年ぶりの開催となった玖西連合肉牛共進会です。共進会とは、地域の畜産業の発展のために、肉牛を展覧して、優秀を品評する会のことです。
肉牛の産地として明治時代から栄えた高森地区では、大正4年(1915)から地域が連合して共進会を開催してきました。2020年の春ごろから流行した新型コロナの影響を受けて、開催を休止していましたが、この度、4年ぶりの開催となりました。
出品は3頭。安堂グループの高森肉牛ファームからも「すめらぎ253号」を出品。肉牛としての優秀さを競いました。

▲高森肉牛ファーム(安堂グループ)出品の「すめらぎ253号」
▲岩国ファーム出品の「いわくに8281号」
▲玖西連合肉牛共進会実行委員長の挨拶(安堂畜産会長・安堂光明)

一般の人にもチャンス!

共進会では、一般の観覧者も参加できるコンテストがあります。子牛の体重当てです。子牛と言っても、小さな子どもより体高のある牛の体重です。大人一人が抱えられる大きさではありません。記者には見当もつきませんが、自分の体重よりはかなり重そうな気がします。実際の体重に最も近い値を予想した人には、賞品(高森牛セット)が進呈されます。

▲意外に大きな子牛

そして、もう一つは、出品3頭の内、どの牛が最優秀に輝くかを当てるもの。正解者のなかから抽選で1名に賞品(高森牛セット)が進呈されます。
二つのコンテストに、たくさんの老若男女が真剣に挑みました。

最優秀牛の決定

最優秀には、森田真二さんが育てた福久号が選ばれました。体重は828kgでボリューム感あふれる立派な体格です。森田さんは前回の共進会でも最優秀に輝いています。2008年(平成20)には全日本牛枝肉コンクールで全国1位に輝き2022年の和牛オリンピックでも県代表に選ばれた牛を育ててきました。
高森肉牛ファーム(安堂グループ)から出品した「すめらぎ253号」は優秀牛の表彰を受けました。他の2頭が月齢30か月なのに対して、この「すめらぎ号」は出荷の関係から26か月。さすがに体重は614kgと劣りますが、しっかりした体格でボリューム感も十分です。

▲優秀賞の表彰を受けた「すめらぎ253号」と担当者

表彰式の後には恒例の競りが行われました。最優秀牛は130万円の高値で玖西食肉研究会(会長・安堂卓也)が落札しました。

果たして子牛の体重は?

一般の観覧者も参加できる二つのコンテストの結果も発表されました。体重当てでは、ぴったり当てた人が出現。子牛の体重は、大人の男性よりもはるかに重い180kgでした。
最優秀牛がどれなのかを的中させて抽選で選ばれたのは、12歳の少女でした。なんと、子牛の体重を当てた女性の娘さんです。1家に2つの高森牛セットを持って、記念撮影。「ひいおばあちゃんもいるから、みんなで分けます!」と、大喜びでした。

▲最優秀牛を当てた金本明莉さん(12)、子牛の体重を当てた金本礼さん(32)、安堂委員長

来る11月26日には、これまた4年ぶりの開催となる第34回周東食肉フェアが開催されます。そこで丸焼きとして提供されるのは、今回、最優秀になった肉牛です。高森牛のなかの高森牛!誉(ほまれ)高き牛肉の味をぜひ、食肉フェアで味わいたいものです。